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ちらり。
制御に関わる勉強先?
[更新終了] 制御工学II 講義情報 TGU-Eng-Mech-Course-Control-II
http://www.mech.tohoku-gakuin.ac.jp/rde/contents/course/controlII/indexframe.html
オブザーバによる状態推定とは(現代制御)~制御工学の基礎あれこれ~
http://arduinopid.web.fc2.com/O14.html
クロックジッタが与えるADCの有効分解能について
ADCにはサンプリングするクロックが存在します。
ADCが正弦波の信号をサンプリングするとき、クロックのタイミングが毎回同じであれば、サンプリング定理を満たしている限り、アナログからデジタルに変換した結果は歪のない正弦波となります。
しかし、ジッタによって、クロックのタイミングがブレてしまうと、ADCの入力信号は歪のない正弦波であるにも関わらず、デジタル変換した結果が歪のある正弦波となってしまいます。
既知のジッタ時間Tjと信号の周波数fを使用して、ワーストケースのSNR(SN比のこと)を算出します。
ワーストケースのSNRはとなります。
最もジッタの影響を受けやすいのは、信号が最大の傾きの時なので、入力信号を微分して、最大の傾きを算出した値にジッタ時間をかけた値がノイズNになりますを
例えば、入力信号がであれば、信号ゼロクロス時が最大の傾きなので、
を微分して得られたにt=0を代入して、最大の傾きを得ます。その傾きにジッタ時間tjをかければノイズNになります。
ワーストケースのSNRはなので、入力信号の周波数が高く、ジッタ時間が長いほど、SNRは大きくなります。
視覚的には下記になります。sin(ωt)とその周波数が10倍高いsin(10ωt)を用意した時、当然といえば当然であるが、sin(10ωt)のほうがノイズが大きいことが分かります。
ADCの分解能とジッタ時間によるSNRを下記に示します。
ADCの分解能が16bit、入力信号の周波数が2MHzで、ADCの1LSBまで正しく使用したい場合は、クロックジッタの許容値は1ps以下であることが求められます。ただし、ジッタに対する要求値が案外厳しそうに思えますが、ジッタ時間によるSNRはワーストケースで考えられているため、ジッタの分布頻度や入力信号の緩やかな傾き部分を考慮した上、ひずみ率で考えて目を瞑ることを考えると、ジッタに対する要求値は緩和されます。
また、ADCの下位2,3ビット程度はおまけと言われています。もし使用したいのであれば、ソフトで十分に平均化する必要があるでしょう。
パッシブ素子(抵抗,コイル,コンデンサ)のE系列について
パッシブ素子はE系列の等比級数を丸めた標準数を使用しています。
たとえば、1kΩ、3.3kΩ、4.7kΩというような半端な数値です。
半端な数値を使用することで、限りある値の少ない組み合わせで、目的の値を作りやすい利点があります。
素子の組み合わせを利用しやすいパッシブ素子には経済的有効であるため、E系列が採用されています。
E3 | E6 | E12 | E24 | E48 | |
10 | 10 | 10 | 10 | 100 | 105 |
11 | 110 | 115 | |||
12 | 12 | 121 | 127 | ||
13 | 133 | 140 | |||
15 | 15 | 15 | 147 | 154 | |
16 | 162 | 169 | |||
18 | 18 | 178 | 187 | ||
20 | 196 | 205 | |||
22 | 22 | 22 | 22 | 215 | 226 |
24 | 237 | 249 | |||
27 | 27 | 261 | 274 | ||
30 | 287 | 301 | |||
33 | 33 | 33 | 316 | 332 | |
36 | 348 | 365 | |||
39 | 39 | 383 | 402 | ||
43 | 422 | 442 | |||
47 | 47 | 47 | 47 | 464 | 487 |
51 | 511 | 536 | |||
56 | 56 | 562 | 590 | ||
62 | 619 | 649 | |||
68 | 68 | 68 | 681 | 715 | |
75 | 750 | 787 | |||
82 | 82 | 825 | 866 | ||
91 | 909 | 953 |
第1種のベッセル関数
搬送波cos(ωct)をωmで位相変調します。
g(t) = Acos(ωct + ΔΦcosωmt)
周波数ごとに整理します。
g(t) = Ac [
J0(ΔΦ)*cos(ωct)
+ J1(ΔΦ) { cos(ωc+ωm)t - cos(ωc-ωm)t }
+ J2(ΔΦ) { cos(ωc+2ωm)t + cos(ωc-2ωm)t}
+ J3(ΔΦ) { cos(ωc+3ωm)t + cos(ωc-3ωm)t}
+・・・ ]
この時のベッセルJnを下記に示します。
このグラフが読み取れることは下記になります。
ΔΦが十分小さい場合は、スペクトルがJ0のみ。
ΔΦが大きくなるにつれて、J1以降のスペクトルが増え、大きくなる
ΔΦが約1を超えると、J0よりもJ1以降の成分が強くなり、人がJ0を判別するのは至難の業になる。
S/Nの見方でとらえれば、SがJ0、NがJ1以降となる。J1以降の影響を抑えたい場合は、ΔΦが10度以下の条件が望ましいこととなる。